寧楽(ねいらく)美術館
寧楽美術館は海運業を営んだ中村準策をはじめ、準一・準佑の中村家3代が収集した、美術品のうち、昭和20年(1945年)、第二次世界大戦下の神戸大空襲を免れた2千数百点を所蔵、展示しています。昭和14年(1939年)に準策が関家より依水園を買い受け、昭和33年(1958年)より準佑が美術品の公開を始めました。
所蔵品は、古代中国の青銅器や拓本、古印、古鏡をはじめ、高麗・朝鮮王朝時代の陶磁器、日本の茶道具や古瓦など多岐にわたり、定期的に展示入替を行っています。春秋には重要文化財の田能村竹田筆「亦復一楽帖(またまたいちらくじょう)」(全十三図)を一図ずつ特別陳列しています。
美術館の建物は、建築家、東畑謙三氏によって、"むくり(凸形に湾曲した状態)"のある大和屋根をイメージして設計され、昭和44年(1969年)に建築されました。